OKATANI GRANITE
自然の恵に感謝の意を込めて
木々を育み、守り、未来へ繋ぐ
確かあれは私が中学生の頃でしたから、昭和50年代のはじめだったと思います。
祖父に連れられて山へ行き、植林を始めたのです。
今でこそ個人も企業も環境問題に関心が高い世の中ですが、当時は高度成長期の真っ只中でした。
なぜ、祖父が木を植えようと思ったのかは定かではありませんが、
悠久の自然を愛でたかったのかもしれませんし、
庵治石の採掘を生業とする者として、自然に対する贖罪の気持ちがあったのかもしれません。
この地は、降水量は少なく、地盤は固く、植林に向いている土壌とは言えず、
なかなか大きな木が育ちませんでしたが、水を引いたり、肥料をやったりと、
3世代にわたって根気よく手入れを続け、伐採することなく今日に至ります。
今後とも、自然の恵への感謝の意を込めて、この緑を守り、未来へ繋いでゆく所存です。